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パレンバン奇襲作戦

1963年、東映東京、棚田吾郎脚本、小林恒夫監督作品。

▼▼▼▼▼最初にストーリーを書いていますので、ご注意ください!コメントはページ下です。▼▼▼▼▼

太平洋戦争緒戦、インドネシアのスンゲイバタニ基地では、武内軍曹(織本順吉)指揮の元、連日、練習兵たちによるパラシュート降下訓練が行われていた。

そこに飛行機で降り立ったのは、総司令部の作戦を伝えに来た岸田中尉(佐藤慶)だった。

その作戦とは、南方の資源確保の為、パレンバンの製油所に落下傘部隊を降下し、これを確保する事だった。 陸軍によるスマトラ上陸に失敗した今 、これ以外の方法がないと言うのだ。

しかし、話を聞いていた中、その作戦に異を唱えた男が一人いた。

野尻中尉(江原真二郎)であった。

彼は岸田に対し、落下傘部隊が降下する前に、敵に油田を爆破されてしまうかも知れないと指摘する。

部隊長(神田隆)も、その意見には賛成だった。

14日の決行まで後4日しかないと心配する部隊長に、野尻中尉はまだ手段があると言う。

それは、数人の精鋭部隊が先陣として乗り込み、未然に爆破を食い止めるのだと言う。

作戦に成功したら、目印として、油田の一番高い場所から発煙筒を焚く事にする。

その意見を聞いて考えていた部隊長は、野尻に「やれ」と命ずる。

さっそく、連れて行く人選に入った野尻中尉は、思い付いた名前を書いたノートを武内に見せ、この中から4人選んでくれと命ずる。

しかし、武内が墨で消して行き、残った名前は3人だけだった。

3人で大丈夫か?と不安がる野尻中尉の目の前で、武内はノートに「武内一」と自らの名前を書き入れるのだった。

マレー語はしゃべれるのかと問いかける野尻に対し、以前、口のきけない中国人を演じて成功した事があると武内は自慢する。

急いで3人を呼びに行くよう命じられた武内は、酒場で大げんかをしていた「マレーの虎」事、村越伍長(山本麟一)に付いて来るよう声をかける。

次に、右手を負傷したとして入院中の病院で、看護婦(八方ゆり)の身体に触って楽しんでいた堀江上等兵(潮健児)に、すでに腕は直っていると強引に連れ出す。

さらに、地雷処理班で働いていた並河兵長(今井健二)を呼びに行った武内軍曹は、ちょうど敵機の空襲に出食わし、位では下の並河に、地べたに這いつくばる醜態を見せてしまう。

集まった4人は、さっそく野尻からパレンバン周辺の地理を教え込まれるが、その時、憲兵隊から電話が入り、そちらの部下の石山上等兵と組んで、航空燃料の横流しをした南方浪人の砂見克郎(丹波哲郎)と言う民間人を確保していると連絡があったので、興味を持った野尻中尉はその男に会いに行く。

ふてぶてしくベッドに寝そべっていた、その砂見と言う男に、以前は何をやっていたと聞いた野尻は、パレンバン製油所で3年間技師をしていたと言う相手の答えに驚く。

オランダ語にも精通していると言う。

ただちに、野尻中尉は、憲兵曹長(岩城力也)に、砂見を軍属として申請するよう依頼する。

その日から、潜入部隊の一員として、嫌がる砂見は、無理矢理、パラシュート降下訓練を受けさせるはめになる。

余りの過酷な訓練に耐えかね脱走しようとした砂見は、止めに来た武内軍曹と喧嘩騒ぎになる。

その後、自分は軍人なんかは嫌いなので、こんな作戦に参加したくないと野尻中尉に直訴した砂見だったが、先日の武内軍曹との喧嘩を例にあげ、野尻は上官への反抗罪として憲兵隊に送り帰そうかと脅して黙らせるのだった。

やがて、部隊長らに見送られ、出発した野尻隊の乗った輸送機は、スマトラ上空に達した所で、敵に見つかり、高射砲攻撃を受けてしまう。

その際、片翼をやられてしまい、その中で、降下を開始する。

降下完了を知らせる無線が、スンゲイバタニ基地に届くが、炎上した輸送機はそのままジャングルの中に墜落してしまう。

ジャングルに降り立った各人は、一斉に、野尻の元に集まって来るが、村越伍長は、高射砲の破片が当り、足に負傷していた。

独り、砂見の姿が見えなかったが、その砂見のパラシュートは木に引っ掛かっており、何とか、身体だけ降りた砂見がやって来たのを見た野尻は、パラシュートは始末したかと尋ねる。

人間より、パラシュートの方が大事かと、ふて腐れる砂見に、パラシュートが敵に発見されたら、侵入した事を悟られてしまうと怒鳴り付ける。

その時、誰かに観られているとの指摘があり、武内軍曹がその人影を追って、ナイフで突き刺して帰って来て、地元民だったと報告する。

その荒っぽさにも閉口した砂見の様子を見た野尻は、地元民が敵に密告しないと言う保障はないと言い聞かせるのだった。

そこへ、敵兵がジープで乗り込んで来る。

堕ちた飛行機を探しに来たのだった。

サーチライトを照らされたジャングルに、砂見が木に引っ掛けたままにしておいたパラシュートが浮かび上がる。このままにしておくと敵に回収され、自分達の侵入がばれてしまう。

責任を取り、砂見が処分しに行かされるが、それに付きあわされた並河兵長と共にジャングルの中に入り込むが、目的の木にパラシュートはなかった。

そこで善後策を考える事になった二人だったが、並河は、砂見にバリ島のお守りと言う純金製のメダルを砂見に渡し、ここは互いに要領良く行こうと頷き合い、処分した事にして野尻たちと合流するが、そこへジープの敵兵が、機銃で無差別攻撃しかけて来る。

銃弾を避ける為、よりジャングル内に逃げ込んだメンバーたちだったが、 砂見は、敵兵たちはマラリアが怖いので、こんなジャングルの奥まで追って来ないと仲間たちを安心させるのだった。

問題は、足を怪我して思うように付いて来れなくなった村越伍長をどうするかだった。

足手纏いになるから置いて行ってくれと言う村越に、絶対に連れて行くと言い張る野尻。

その時どこからともなく笛の音が聞こえて来る。

音のする方に進んでみると、現地の村人たちが、皿を持って踊りを踊っている男女二人を見物している。

そこへ、敵兵のジープが近づいて来たので、慌てた野尻たちは、踊りを見物している村人たちの中に何喰わぬ顔で一緒に座り込む。

しかし、ジープから降りて来たオランダ兵が、村人一人一人の顔を確認しはじめたので、思わず、拳銃を取り出そうとした堀江上等兵だったが、不思議な事に、隣に座っていた少女が、その拳銃にスカーフをかけて隠してしまう。

やがて、オランダ兵の検査が、野尻たちに近づいた瞬間、踊っていた男女二人が、持っていた皿を中央に置かれた火の中に入れたので、火の勢いが大きくなってしまった。

それを見たオランダ兵たちは、空襲の目標にされるからすぐ火を消すように命じる。

そのドサクサの中、野尻たちは、村人たちに導かれるように一件の家に連れて行かれる。

そこには数名の村人たちが待っており、彼らにパラシュートを見せて来る。

それは、砂見と並河が捜しに戻った時、なくなっていたものだった。

さらに、先程、武内軍曹が地元民を刺し殺したのを見た村びともいた。

油田の爆破を阻止しに来たのだと言う野尻の説明を聞いた彼らだったが、自分達はインドネシア独立の為に戦っている者で、独立は他人からもらうものではなく自分達の手で勝ち取るものと言い、今は味方づらしている日本人も次の支配者にならないとも限らないので信用できないので、誰か人質を置いて行けと言い出す。

村越伍長は、自分を置いて行けと進言するが、野尻が決断を迷っている時、仲間の一人が裏切ってオランダ兵を連れて来たと、外を見ていた独立グループのリーダーが告げる。

オランダ兵たちがジープで村に乗り込んで来たのを見た村越は、二個の手榴弾を両手に持ち、自ら家の外に出て行く。

彼の投げた手榴弾で、2台のジープに乗っていた敵兵の多くが死ぬが、村越伍長も銃弾を浴び息絶える。

一緒のジープに乗って来ていた裏切者は、独立グループのリーダーが投げたナイフで死んでしまう。

その後も、独立グループとオランダ兵たちの銃撃が続く中、野尻ら4人はジャングルの中に逃走する。

ジープがそんな彼らを追って来る。

さらに、ジャングルに侵入して来た敵戦車とも遭遇、何とか、その脇を通って逃げおおせる。

さすがに、これ以上は、地元民の協力なしには無理だと弱音を吐く砂見に対し、野尻は俺に付いて来いと軍人魂を見せつける。

川を渡る時、川の勢いに流されるまま列を離れた形になった砂見は、流木にぶつかり右肩を脱きゅうしてしまう。

危うく溺れかけた砂見を助け岸に運び込んだのは野尻だったが、砂見の脱きゅうを直してくれたのは武内軍曹だった。

やがて、敵のトーチカを発見。

見張りを倒す為、武内と堀江が、現地民を装い、何喰わぬ顔で近づいて行き、隙を見つけて襲いかかりナイフで刺殺すると、トーチカの中でくつろいでいた敵兵たちを次々に殺害して行く。

遅れて乗り込んで来た砂見は、まだ息があり、銃を取ろうと起きかけた敵兵を思わず刺殺してしまった後、俺は軍人じゃなかったのに…と激しく後悔するのだった。

そんな砂見に、殺されかけたら相手を殺すしかないんだと野尻は告げる。

そこへ、敵の本部から電話がかかって来て、オランダ語で思わず出た砂見に対し、見張りが見えないがどうしたと言って来る。

野尻の発案で、急病人が出たから車を寄越して欲しいと伝え、それを待つ間、メンバーたちが、敵兵の格好に着替える。

やがてやって来た敵の救護車に何気なく近づき、運転手を殺害して乗っ取った車に全員乗り込むと、軍用道路伝いにパレンバンへと進む。

トーチカで見つけた缶詰類をむさぼり喰いながら進むメンバーたち。

運転していた砂見に、助手席の並河がチューブ状のものを見せ、これは何だと聞くのでチョコレートだと答えると、それを口にするが、それは食べ物ではなかったようで、思わず吐き出す並河。

落ち着いてチューブのラベルを確認して見た砂見は「避妊薬だった」と教え直す。

敵のバイク数台が追い掛けて来たので、一瞬ひやりとするが、それは救護車を追い抜いて行く。

やがて、検問所に差し掛かったので強行突破。

対抗車線に戦車がやって来たので、それを迂回しようと脇道に入り込むが、砂地にタイヤがはまり込み動きが取れなくなる。

全員降りて、車を押すが、その間にも、検問所から追って来た敵兵たちが機銃掃射を浴びせて来たので、堀江が一人飛び出し応戦する。

しかし、その堀江も銃弾を浴びてしまい、倒れた所に敵兵が迫る。

やむなく、武内は手榴弾を投げて敵兵たちを殲滅するが、堀江も巻き添えを喰い死亡する。

何とか、砂地を脱出し、ジャングルを進んでいた彼らの前には修道院が現れる。

取りあえず、その納屋に車を隠し、教会の方へ向うが、その際、メンバーの一人が煙草を落としてしまう。

教会内では、一人のシスター(フランソワーズ・モレシャン)が祈りを捧げていた。

野尻中尉は砂見と鐘楼へ登る。

川の向こう側にあるパレンバン製油所を眺めながら、いまだに非協力的な態度が見える砂見に、お前も日本人なら日本人として生きていかねばならぬと説く野尻。

しかし砂見は、自分は日本が嫌だから逃げ出して来たのだと呟く。

野尻の考えでは、製油所を爆発させるスイッチは一ケ所にあるに違いないと呼んでいた。

下に降りて来た二人に、シスターは、製油所が爆発したらここも火の海になるので止めて欲しいと懇願する。

そんな中、酒を見つけた砂見が、昔、パレンバンのナイトクラブで飲んでいた酒と同じだと言いながら飲みはじめたのを聞いた野尻は、クラブに潜入して製油所の技師を連れて来いと砂見に命じる。

単身、ナイトクラブに乗り込んだ砂見は、有色人席の方に案内され、そこで独り飲んでいたケッスラー(岡田真澄)に出会う。

ケッスラーは、日本人の母親とオランダ人の父親の間に生まれたハーフだった為、こんな場所でも、白人からバカにされていた。

そんなケッスラーを教会に連れて来て、砂見は爆破スイッチの場所を尋ねるが、親父の国を裏切れないと、ケッスラーは返事をしない。

故郷がない自分には、誰も信用できないと言うのだ。

しかし、砂見は、お前にも故郷はある、それは製油所だと説得するが、ケッスラーは、やはり君は日本人だから…と言うだけ。

もはや、説得は不可能と判断した武内は、ナイフを取り出し、事情を知られたケッスラーを殺害しようとするが、砂見は、殺すのなら手伝わないとなだめるし、シスターもここは神聖な場所だからと止める。

しかし、このままケッスラーを帰す訳には行かず、砂見は、自分がやると言い、ケッスラーを外に連れ出すと、マリア像の前に近づいた彼に向け銃を発射する。

倒れたケッスラーに近づいたシスターは、薄目を開けたケッスラーの顔に気づく。

砂見の芝居だったのだ。

その直後、表を見張っていた並河が、敵がやって来たと報告する。

ケッスラーは砂見が建物の中に運び入れ、他のメンバーたちは納屋の二階部分に隠れる。

オランダ兵たちは、やがて、納屋に隠してあった車を発見するが、質問されたシスターは何も知らないと答える。

その時、シスターは落ちていた日本の煙草に気づき、さり気なく身体を動かして、その煙草の上に立ち、オランダ兵たちをやり過ごすのだった。

オランダ兵たちが納屋を出て行ったのを見計らったシスターは、秘密の抜け道を日本兵らに示し、彼らを裏から逃してやる。

その後、教会の中には、川に向う彼らを見送るシスターとケッスラーの姿があった。

船で川を無事渡り終え、製油所に近づいた4人だったが、彼らはすでに包囲されていると、敵のアナウンスが聞こえる。

その頃、スンゲイバタニ基地では、部隊長ら落下傘部隊が出発していた。

捕まった4人は別々に拷問を受け、侵入した理由を聞き出されていたが、誰も口を割る者はいない。

野尻中尉は、砂見の根性を誉めたたえる。

時間は10辞20分、あと40分で本隊がやって来る時間だった。

オランダ軍の将校は、何とか日本人に口を割らそうと、あれこれ懐柔策を労して来るが、その時、空襲警報が鳴り渡る。

将校は隣の部屋で、どこかに爆破装置の準備スイッチを入れておけと命じるが、その声を、砂見はしっかり聞いていた。

やはて、将校らが別の所へ移動してしまい、部屋には見張りだけになったのを確認した砂見らは、一斉に見張りに襲いかかる。

敵の服に着替え、製油所に向い、配線の様子等を確認した砂見らは、やはり、爆破スイッチはコントロールルーム一ケ所に集められていると判断する。

やがて、空襲が開始され、製油所の中の敵兵たちも次々に避難して行く。

野尻たちは、敵兵が警護しているそれらしき建物を見つけるが、そこがコントロールルームかどうか確信がない。

そこへ、先ほどの将校もジープで乗り付け、入って行くのを見た4人は、その建物に賭けてみる事にする。

敵兵の姿の並河が一人で、建物の入口を守っている警護隊に近づくと、ナイフ一本で、次々に敵兵を倒して行くが、自らも撃たれてしまう。

そこへ駆け付けて来た3人の内、竹内が機銃で近づく敵を攻撃すると言い出し、砂見と野尻が建物の中に入って行く。

すると、その中では、爆破を食い止めようとスイッチの前で説得するケッスラーと将校が対峙していた。

そのケッスラーは、二人が見ている前で射殺される。

思わず部屋に飛び込んだ二人は、オランダ兵たちと格闘になる。

砂見は、スイッチを入れようとする将校に組み付き、相手を殺すと、スイッチの配線を切断してしまう。

野尻中尉は、格闘の際負傷していたが、連絡をしなければならないと言い出し、砂見が肩を貸し表に出る。

機銃で入口を守っていた竹内もすでに死んでいた。

空を見上げると、日本軍の輸送機が接近して来ている。

砂見は、野尻から発煙筒を奪い取ると、自ら精油所の塔に登りはじめる。

天辺にたどり着き、発煙筒を焚いた砂見だったが、その瞬間、敵弾を受け、地上に落下してしまう。

その身体に走り寄った野尻中尉は、お前まで殺してしまった…許せ!と呟く。

輸送機の中から、製油所の様子をうかがっていた戸川中尉(南廣)は、発煙筒が焚かれている塔を発見、ただちに降下を命ずる。

落下傘部隊に降下が続き、やがて、パレンバン製油所は日本軍によって制圧される。

再会した部隊長に、野尻中尉は、戦死した仲間たちの報告をしていた。

同じ頃、教会の鐘を鳴らすシスターの姿があった。

 

▼▼▼▼▼個人的なコメントはここから下です。▼▼▼▼▼

パレンバン急襲秘話と言った感じの戦争サスペンス映画。

おそらく「ナバロンの要塞」(1961)を観て、インスパイアされたのではないか。

忠節嫌い、軍人嫌いの民間人が、ひょんな事から、軍人の先発部隊に入れられ、苦難の末に作戦を成功させると言う内容だが、丹波哲郎が、その軍属にさせられてしまった民間人を演じている。

南廣同様、後発隊の指揮を取る指揮官として梅宮辰夫なども出演しているが、セリフはない。

メインはあくまでも丹波哲郎と江原真二郎であり、後は、織本順吉、今井健二、山本麟一、潮健児と地味なキャスティング。

あくまでも、この作品が、二本立ての添え物映画だった事をうかがわせる。(併映は、大川橋蔵主演「若様やくざ 江戸っ子天狗」)

だが、ひょっとすると、出来はこちらの方が良かったのではないか?

矢島信男の手になる特撮も使用されているが、インドネシアが協力している為か、本物の輸送機や戦車が登場して来たりで、なかなか本格的な戦争映画になっている。

ファンファン(岡田真澄)も、なかなか重要な役割で登場しているが、シスターを演じている若い頃のフランソワーズ・モレシャンが見物。

この頃は、確かにきれいである。

劇中では英語を喋っているが、オランダ人の使う英語と言う設定なので、たどたどしくても不自然ではない。

一方、丹波哲郎が喋っている英語はともかく、 オランダ語の方は正しいのかどうかは分からないが、流暢に聞こえてしまう所がすごい。

派手さはないが、随所に工夫が感じられ、なかなか楽しめる内容になっている。